近年では「安価な塗料」として紹介されることが多くなったウレタン塗料。
「ウレタン塗料って他の塗料と何が違うの?」
「品質には問題はないの?」
と、疑問に思っている方も多いかと思います。
ウレタン塗料は、耐久性でいえばシリコン塗料などと比べて劣ってしまいます。
理由は耐久性が低く、長い目で見た場合のコストパフォーマンスが劣るという欠点があ
るからです。
ですが、使用する箇所や目的によってはまだまだ使いやすい塗料でもありますので、まず
はその性質について詳しくお伝えします。
目次
1. ウレタン塗料とは
2. ウレタン塗料のメリット
2-1 塗装の価格が安い
2-2 ひび割れしにくい
2-3 光沢が出るので高級感がある仕上がり
3. ウレタン塗料のデメリット
3-1 紫外線に弱く、変色しやすい
3-2 耐用年数が短い
4. ウレタン塗料はこんな方におすすめ!
4-1 とにかく費用を抑えたい方
4-2 こまめに塗り替えを楽しみたい方
4-3 長く住む予定がない方
まとめ
1. ウレタン塗料とは
ウレタン塗料とは、ウレタンという樹脂の一種が主成分の塗料のことです。
弾性や密着性があるという特徴があるため、ひび割れがしにくいというメリットがありま
す。
外壁塗装に使われる塗料の中ではアクリル塗料の次にグレードが低い塗料で、価格が安い分
耐久性が劣る塗料となっています。
グレードが高くなればなるほど耐用年数は長くなり、金額も高くなります。
ウレタン塗料は外壁塗装の塗料のなかで中グレードになります。
塗料の種類 | 費用(1㎡あたり) | 耐久年数の目安 |
アクリル | 1,400~1,600円/㎡ | 5~7年 |
ウレタン | 1,700〜2,200円/㎡ | 8〜10年 |
シリコン | 2,300~3,000円/㎡ | 10~15年 |
フッ素 | 3,800~4,800円/㎡ | 15~20年 |
無機 | 4,500~5,500円/㎡ | 20~25年 |
2. ウレタン塗料のメリット
ウレタン塗料には大きく分けて3つのメリットがあります。
2-1 塗料の価格が安い
ウレタン塗料は、安価で塗装ができることが最大のメリットです。
ウレタン塗料の塗装費用は1,700~2,200円/㎡が目安になります。
耐用年数は他の塗料よりも短いですが、1番に金額を抑えることができますので、
耐用年数よりも予算を重視したい方におすすめの塗料です。
2-2 ひび割れしにくい
ウレタン塗料は、ひびや傷に強い特徴があります。
塗膜が柔らかくて弾性がある
ので、乾燥後もひび割れがし
にくい塗料です。
そのため、地震などの衝撃を
ある程度吸収してくれるといわれています。
2-3 光沢が出るので高級感がある仕上がり
ウレタン塗料は光沢があるため、高級感のある仕上がりに
なります。
その仕上がりの美しさから、
高級家具やフローリングなどにも数多く使われています。
3. ウレタン塗料のデメリット
デメリットを知ることで、塗装後の「こんなはずではなかった。。」ということが防げます。
メリットと合わせて必ず知っておきましょう。
3-1 紫外線に弱く、変色しやすい
ウレタン塗料は、紫外線の影響を受けやすいため、変色することがあります。
外壁は常に直射日光にさらされているため、時間が経つと紫外線による劣化が起こります。
またウレタン塗料の特徴として黄色く変色することがあり、美しい外観を長持ちさせたいという方には、あまりおすすめできない塗料かもしれません。
3-2 耐用年数が短い
ウレタン塗料の耐用年数は一般的に8~10年程度といわれております。
現在の多くの塗料の耐用年数が10年以上と言われているなか、平均より劣る塗料となります。
そのため、塗装を長持ちさせたいという方には不向きの塗料です。
もっと長持ちさせたいという方は、ウレタン塗料よりも上のグレードの塗料を選びましょう。
4. ウレタン塗料はこんな方におすすめ!
ウレタン塗料は現在ではあまり外壁塗装に使用されなくなっていますが、ウレタン塗料が適しているケースがあります。
ウレタン塗料のメリットを最大限に利用することで、理想の外壁塗装とすることもできます。
メリット・デメリットから考えて、ぜひウレタン塗料をおすすめしたい方をご紹介します。
4-1 とにかく費用を抑えたい方
ウレタン塗料は他塗料と比べて安価です。
耐用年数は他の塗料よりも短いですが、1番に金額を抑えることができますので、
耐用年数よりも予算を重視したい方におすすめの塗料です。
4-2 こまめに塗り替えを楽しみたい方
ずっと同じ色ではなく、こまめに塗り替えをして楽しみたい。
という場合には、耐用年数が長すぎないウレタン塗料はとてもおすすめです。
ウレタン塗料の耐久年数が短いのは大きなデメリットではありますが、そのデメリットを上手く利用して、費用を抑えて気軽に塗り替えができると考えると、非常に便利で利用しやすい塗料となります。
4-3 長く住む予定がない方
ウレタン塗料は、他の塗料に比べて耐用年数が短いというデメリットがあります。
ですが長期間住み続ける予定がないという方で、外壁塗装が必要という方にはウレタン塗装を選ぶと良いでしょう。
目安としては約10年前後となります。 目安となる時期に、他の家に引っ越す予定がある方はウレタン塗料をおすすめします。
まとめ
ウレタン塗料は、塗装を長持ちさせたいと考えている方にはコストパフォーマンスが良く
ありません。
ウレタン塗装は、安価で種類が多く、高級感のある仕上がりにはなりますが、耐久性が低
く、紫外線の影響も受けやすいからです。
コストパフォーマンスを重視した外壁塗装工事としたい場合は、ウレタン塗料は不向きの塗
料となります。
部分的に使用したり、長く住む予定がない方に使用することをおすすめします。
ぜひ参考にしてみてください。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
Comments